FC東京とサッカーの戦術

FC東京

今やJ1屈指のタレント軍団となったFC東京ですが、そのタレントを駆使してどのようなサッカーを展開しているのでしょうか。2001年にJ1昇格しましたが、この2000年代前半は初のJ1挑戦からあまり時間が経っていないということもあり、外国人FWを生かしたカウンター戦術を採用することが多くありました。2002年に原博実氏が監督に就任し、攻撃的なサッカーへと変貌していきました。

2006年以降はクラブ初の外国人監督を呼び、速攻主体からポゼッションサッカーへシフトチェンジしていきます。3バックを採用し、後ろからの組み立てを図ったり、マンマークを徹底するという意識のもとにやろうとしましたが、初年度はあまり機能しませんでした。しかし、そこから年を重ねるごとに徐々に安定していき、カップ戦で優勝するなどポゼッション戦術がハマっていきました。

ここ数年は2年間指揮したフィッカデンティ監督の影響で、細かくパスをつなぐサッカーに加え、ブロックを組む守備もますます安定し、好成績を残しました。クロス精度の高いサイドバックと経験値の高いFWを多く起用していることから、クロスからの得点も増えました。細かいパスワークを警戒する相手を逆手に取ったミドルシュートも多く見られます。