プロ選手 サッカーは趣味ではなく仕事

サッカーに青春をかけている学生やお休みの日にサッカーを楽しんでいる社会人からすれば、プロの選手はとてもうらやましい存在に思えるかも知れません。学校の勉強や会社勤めなど他のことをせずに、毎日自分の好きなサッカーだけをやっているように見えるからです。

確かにプロサッカー選手の大部分は青春時代を大好きなサッカーに費やし、ライバルたちとの競争を勝ち抜いてその仕事に就いたエリートたちです。サッカー好きから見れば、普通の人たちが叶えられない夢を実現した成功者だと言えるでしょう。

しかし一般的に言うと、プロ選手にはサッカーを楽しめる余裕はまずありません。プロになった人たちは全員が自分と同じエリートですから、その中からレギュラーを勝ち取ったり、長い間プロであり続けられるようにするためには、いかに才能に恵まれた人でも大きな努力を必要とします。実力が足りないと判断されたり、大きなけがをすればプロではいられなくなるという大きなプレッシャーに晒される厳しい競争の中では、学生の頃は楽しめていたはずのサッカーも同じように楽しいとは思えなくなる場面もあるはずです。つまり、プロ選手にとってサッカーは夢を追っていられる趣味ではなく、現実の生活がかかった仕事なのです。